

ルシファーの悲劇が、地球へと引き継がれた。それは地球に二重のカルマを背負わせている
光の皆様、いかがお過ごしですか?
この記事は、前回記事の続きですので、読んでない方はそちらからお読みください。
前回から渡辺大起氏の著書に言及しておりますが、
氏の著書は、そもそもがワンダラー向けの指南書というより、ワンダラーの視点から地球の足跡をたどり、そして将来起きることを知らせる、歴史書であり、予言書と言えます。
ところでこの書には、渡辺氏を始めとする過去のワンダラーがたにより、最も重大な使命が果たされた事が綴られています。
そのことから、危機的局面は終わったのだから、今はただ来たるべき時に意識を向けて待っていればよい・・と取る人もいるかもしれません。
氏の著書は今から少し以前に書かれたものですが、その時点ではそうだったのかもしれません。
しかし現在の状況を見る限り、そうは考えられません。これについては後日の記事にて考察します。
とはいえ過去の経緯については、この書の信憑性は高いと私は考えています。
その中で、今回注目するのは地球人の来歴です。
氏によると、そのかなりの部分が、ある惑星からの転生だとのことです。
その惑星の名は”ルシファー”。火星と木星の間にあった惑星ですが、今は破壊され、粉々になった残骸が小惑星群となり、アステロイドベルトなどと呼ばれ、軌道を周っています。
地球の天文学者の認識では、アステロイドベルトは、他の惑星のような大きな惑星になりきれなかった微小な惑星の集合体と考えられているようですが、実際はそこにも惑星があったというのです。
(なお渡辺氏の著書では、暗黒波動に与する勢力のことをサタンと呼び、代表する存在として、ルシファーとオリオンがある、と言っています。今回はオリオンについては脇に置きます。)

惑星ルシファーの物語
ところでルシファーという名には、あまり良いイメージを持たない人も多いかもしれませんが、元々は「光をもたらすもの」という意味だそうです。
その名の通り美しい惑星だったルシファーには、同じ名の王子ルシファーがいたそうです。著書には「王子」とあるだけで、具体的な地位は書かれていませんが、元は天使の一人だったと言います。
そんな王子ルシファーはもちろん、ルシファー人は、かなり高い波動域の人達だったようです。
しかし彼らは道を誤って、暗黒波動に堕ちたというのです。
この時の様子について、渡辺氏の著書には、宇宙人の言葉として引用されています。要はチャネリングです。以下に抜粋し、解説を加えてみます。
彼らは物質の秘密のすべてを、また創造神の偉大な秘密をも発見しました。(中略)さらには、父なる神、つまり生命の本源にも反逆を企てました。というのは、宇宙を支配することはが彼らの野望となったのです。(「宇宙からの黙示録」渡辺大起著より)
そして惑星ルシファーは、王子ルシファーとその家来達によって悪の道を突き進み、とうとう自らの惑星を破壊するに至ったとのことです。
その時物質の最も稀薄な状態で肉体表現をとっていたルシファー人達は、最も重厚な物質的進化の一つの中の肉体表現に”堕ちた”のです。それが地球の獣的進化だったというわけです。(同著より)
この部分はピンと来ない人もいるかもしれませんが、「最も稀薄な状態で肉体表現をとっていた」とは、進化の段階で──つまり私たちは、肉体を持つレベルから持たないレベルへと進化していくわけですが──、肉体を持つレベルの中でも、もう少しで肉体を卒業するような域、ということだと思われます。当時のルシファー人がいかに高い波動域だったかがうかがえます。
そして「最も重厚な物質的進化の一つの中の肉体表現」とは、簡単に言えば、今の地球人のレベルでしょう。地球人ほど、低い波動階層にいる人達は多くはありません。
要するに、ルシファーとそれに与する人達は、高い波動域から、地球人のような低い波動域に堕ちてしまった、ということです。まさに山から谷に転落したようなものだったのでしょうか。
それについて、こうも書かれています。
ルシファー達(王子ルシファーとそれに与した人々)は、悲しみの暗黒世界に、重厚な物質の中の意識の夢遊状態に堕ちたのです。(同著より)
「重厚」と繰り返されていますが、この重厚は良い意味で使われてはいません。要するに低い波動域という意味です。
「夢遊状態」とは、今の地球人と同じです。私たち地球人類は、そもそもが眠っていて、制限に満ちた夢の中をさまよっているような状態です。そういった状態にまで落ち込んでしまった、ということを言っています。
なお、ルシファーに従わなかった人達については、こう書かれています。
ルシファーに与(くみ)しなかった私たちは、光のより高度な段階におけるエーテル状の非物質世界に解脱した神の子として入りました。(同著より)
彼らルシファーの一団から離れて、上位波動階層に移行したようです。
要するに、王子ルシファーに従った者と、従わなかった者で、行き先が分かれたというわけですね。「袂を分かつ」という言葉がありますが、この場合は、波動的に、上下に分かれたわけです。
そして、王子ルシファーと彼に付き従った者たちは、どうなったかと申しますと、地球に転生したそうです。
地球人の多くは、全部ではありませんが、もとのルシファー人です。彼らは現在、地球に肉体を持って生まれ変わっているのです。(同著より)
「地球人類も元は他の惑星から来た宇宙人」と言われていますが、その多くは、同じ太陽系内にあったルシファーから来たというのです。
上述で、「地球のような状態に堕ちた」と書きましたが、「地球のような」というより、肉体波動の低い域にまで落ち込んだ王子ルシファーとその家来が地球に転生したから、今の地球世界がそうなっている、といった方が正確なわけですね。

悲劇は地球に持ち越された
それだけではありません。
この惑星が次元上昇への正しい道を歩めず、破滅の道を選び、ついに崩壊してしまったという事実──そこで解消しないまま蓄積したカルマは──、
そのまま、その惑星の住人だった人々が移り住んでいる、この地球に引き継がれているというのです。
つまり、惑星に蓄積したカルマは、解消されない限り、キャリーオーバーするということですね。
カルマは、この地球でさらに蓄積し、増幅しています。
これは、地球という惑星が、壮絶に重い波動世界であるという現状を説明しています。地球は二つの惑星のカルマを背負っているのです。

ルシファーから引き継いだ概念
さて、渡辺氏の著書の解説はここまでとして、ここからは、私自身の考察をしてまいります。
ルシファーの物語は、私は事実と考えています。かねてから私が感じていたこととも符合します。
常々私は、地球環境について、二つのことを感じてきました。
一つは前述のように、波動が壮絶に重く、処理しても処理してもカルマが噴き出してきて、世界のカルマがなかなか解消しないことです。このため、「ふんわりと神様を想い、流れに身を任せていけばよい」などといったセオリーだけでは、ほぼ通用しません。それだけで行ける人もいるでしょうが極めて僅かで、むしろ暗黒波動に幻惑されて、神と偽物を誤認識する人が続出しています。祈りやマントラなどを駆使する必要があるのも、そのためだと思います。
もう一つは、この惑星の人々の持つ「パターン」が理解しがたいことです。パターンとは、つまり言動とか思考のパターン、もっと言えば波動のパターンです。
それは、良い悪いとか、正しい正しくないという規準とはちょっと違います。
何かにつけて、ことあるごとに、反応が予想を裏切るというか、反射的に考えることが違う──そんなことがしばしばあって、人生を生きづらいものにしてきた気がします。
私が強い印象を持つのは、これが、必ずしも物質思考の人達だけのパターンではなく、スピリチュアリストにも及んで見られることです。
スピリチュアルに造詣が深く、菜食主義で動物好き──といったら、どんな人を思い浮かべるでしょう。これは例の悪名高い独裁者のことです。物質思考であるか、スピリチュアルであるかに関わらず、共通するパターンを持つ人達がいるということです。
(独裁者については、また後日以降に、線形波動のテーマで考察する予定ですが、私は今年から、彼らの個人名を書くのを避ける方針です。)
それが例え残忍な独裁者でも、自分が悪いことをしているとは思っていません。理想の社会を作り上げるために、天命を受けて仕事をしているのだ、と信じています。あの、理解しがたいほどの冷酷さも、そこから来ています。逆らう者は、神に逆らう者のように思うので、無慈悲に罰せられるのも当然と考えるのです。
こうした例は、歴史に残るような極端な例だけでなく、程度の違い、規模の大小、洋の東西とわず、そこかしこで日常的に見られます。
こうした人達は、線形波動の権化と言えます。つまり私にとっては天敵のような人達ですが、例の独裁者と一味が、今ではカルト集団だったと言われているように、彼らも、彼らなりにスピリチュアルな人達だったのです。
ところで、「敵」というと、線形波動の人達は、戦って倒すべき相手と思います。反射的に攻撃的な意識を持ちます。
しかし、まさにそういう思考パターンこそが線形波動です。互いに、「戦って倒す相手」と思うとしたら、その敵同士は、同じ種類の人達であり、敵どころか仲間と言えます。
非線形の世界では、敵と戦って勝利するとは、敵を倒したりねじ伏せたりすることではありません。
線形波動思考の人には、そもそもこれが理解できません。説明すれば理屈ではわかるかもしれませんが、本質的には理解できないのです。
これは力対力の原理が思考の根底にあるからでしょう。
線形波動の人は、上下関係思考もあります。
たとえば私は上記に「波動階層」という言葉を使いました。この「階層」という言葉を、線形思考は、身分制度の身分のように捉えます。
過去記事に書きましたが、私が波動の高い低いについて書いただけで、差別であるかのように反発してきた人がいました。
しかし波動の高い低いを言わなくて、当ブログは成立しません。何しろアセンションは波動を高めることを目指すのですし、高度な波動域の人とそうでない人を見極めるのは、必須と言っていいことです。
それを非難してきた人もスピリチュアリストなのです。自分が見下されているように思ったようです。
なぜそう思うかというと、その人自身が波動の低い人を見下しているからでしょう。差別的な観念がなければ、そんな風に反発するわけもないのです。
波動の世界では、物質世界よりも階層が厳格です。つまりヒエラルキーと言えるような階層があると考えてもいいかもしれません。これを身分制度と混同する人達がいるようです。
しかし本来、波動の世界は、身分とか差別とかいったこととは無縁なのです。
どちらかというと学校に例えた方がいいのかもしれませんけど、上記の人は、初級とか上級とかの言い方にも反発があるようで、どうあっても理解してくれそうにありませんでしたが。
もう一つは全体主義思考です。
全体主義は、個々人より全体を重視します。輪を乱す者は異質なものとして排斥しようとします。
全ての人が一丸となって働き、自分のしたい事よりも、集団の利益になる仕事を重んじ、自分を棄てて他者の為に尽くす行為を崇高な行為と考えます。
また、偉大なカリスマを持った存在を崇拝し、しもべとなって、その人のために働きます。
これも、スピリチュアルにも存在する観念です。初歩的なワンネス思考は、全体主義に似ています。ワンネスとは全ての魂が統一されることであり、それこそが最終的な到達点であると考えたりします。
しかし高度なワンネスの世界では、個は全体と同じように尊重されます。「そういうお前も他者のためにここに来ているではないか」と思うかもですが、自分の意志で援助に来るのと、意に反して誰かに奉仕させられるのとは全く違います。
また折を見て解説しますが、ともあれ、画一的で全体主義的思考を持つ人は、スピリチュアルにも数多くいます。
このように、何かにつけて、反応というか、観念が違う人達に囲まれているので、しばしば食い違いが生じます。
そもそも、ルシファーの人達は、肉体レベルを卒業寸前だったという人達です。道を誤って自らの惑星を破壊させるにいたるまでは、高度な波動域の人達であり、一般的な地球人よりも遥かに波動が高かったわけです。
ですから、こういう観念を、物質思考の人だけでなく、スピリチュアルな人が持っていても、不思議はないのです。

強いカリスマを放射するルシファー
そういうパターンの人の中でも、独裁者的な人が、しばしば、カリスマで人々を惹きつけるのも、注目すべき点です。
惑星ルシファーからは、もちろん、王子ルシファーも地球に転生しているそうです。地球でもカリスマを発揮して、あまたの人々に支持され、指導者としてふるまっていた事もあったようです。王子ルシファーだけでなく指導者的な人達は他にもいて、地球に転生していることでしょう。
彼らが指導的立場について、権力を振るうのも当然かもしれません。支配する方もされる方も、元々が、力を持つものが支配するという「強者の原理」で支配していた人達と、その家来や支持者なのですから・・・。
何しろ、彼らを支持しないルシファー人は、高度な域へと昇華してしまったというんですからね・・。ということは、地球に来たルシファー人達はみんな「仲間」なわけですものね。
つまり当面のところ、この惑星では、彼らのような線形波動の人達が幅を利かせているわけですね。
それも、惑星ルシファーをルーツとした人達がそうだったから、と考えれば、うなずける話です。
彼らは強者と弱者、勝者と敗者、主人と従者、といった、分離的な世界から来ました。
別に知能が低いとか、能力が低いとかいうことではありません。原始的な社会だったということでもありません。むしろ今の地球より進化していたかもしれません。
ただしそれは、線形波動に属します。
線形波動の世界は、ある者が強く豊かであるために、誰かがそれに従うことで支える、という図式が存在します。つまり、線形波動世界での強者は、強者であり続けるために、必ず他者に依存しています。そして依存される方は、自分が依存されていることに気づかず、強者に頼ります。その力を支えているのは、実は自分だったりするのですが、強者を頼りになる存在だと思うのです。
つまり彼らは共依存しているわけです。それが通常であるために、依存であることに、彼らは気づきにくいのです。

だからこそ重要なワンダラーの使命
以上見てきたように、線形波動はこの地球世界を支配し、物質世界にもスピリチュアルにも存在します。このようなパターンが刷り込まれた世界では、周波数が高まっただけで、直ちに非線形になることはありません。
生え抜きの地球人の中にも、転生を繰り返して、霊的に成長してきた人達がいると申しました。
こうした人達の中には、全員ではないのですが、同じスピリチュアリストではあっても、私から見ると少々理解しがたいパターンを持っている人がいると、前々から思っていたのですが・・、
彼らがルシファー人の生まれ変わりと考えると、まさに腑に落ちるところがあるわけです。
ルシファー人がそもそも、闇波動に落ちる前は、現在の地球人よりも波動が高い人達だったわけですから、その転生が、すべて物質思考の人というわけでもないのです。
つまり彼らは、多少波動を上げてスピリチュアルになっただけでは、ルシファー的な観念をなかなか卒業できない人も数多くいるようなのです。
ある惑星でのアセンションが失敗し、別の惑星に持ち越される──それはこのように、カルマを壮絶なまでに蓄積させ、非線形への転換をきわめて困難にするという、厄介な状況を産んでいます。この惑星でのアセンションが六回も失敗してきたのもむべなるかな、なのです。
過去のワンダラーの素晴らしい働きで、地球のアセンションは約束された──はずでしたが、
依然として波動がせめぎ合っている所以でもありましょう。
そういったことを踏まえて、次回以降、ワンダラーの使命について、あらためて考察してみたいと思います。