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権力に魅入られる人達

ある人の心の中






      

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 独裁政権になることと、社会主義や共産主義などの経済体制とは、本質的に関係がない。また、社会の動乱や革命によってなるとも限らない。ただしたった一つ、共通するパターンがある







光の皆様、いかがお過ごしですか? 




前回は、資本主義や社会主義および共産主義について考察しました。



◆人は社会主義や共産主義のような管理された社会では、一人一人の能力を十分に発揮しえない。そこで自由経済の仕組みを取り入れて発展しているC国のような国がある。

◆共産主義の国は現実には存在しない。


◆資本主義の国でも、まったくの自由では無秩序になり、多くの問題が起きるため、市場介入や社会福祉など、社会主義のような仕組みが取り入れられている。




といったことを見てまいりました。


これに加えまして、

●共産主義を考え出した人は、全ての人が同じくらい勤勉で能力もある、またはそうなりうると思っていたらしい。

●資本主義の初期には、政府が関与せずに自由にやらせておけばいいと考える人がいた。

ということも、次回以降考察したいと思うので、ちょっと頭の隅に置いておいてください。



さて、今回は、前回脇に置いた「社会主義国家はなぜか独裁政権になる」という点について考察してまいりましょう。

読者の皆様は、なぜだと思いますか?

「社会主義が、そもそも政府が一から十まで管理する社会だからじゃないの?」
と思った方、正解です・・ではあるのですが、ちょっと違う面もあります。


私たちは、何しろお隣の大国が実例として存在しているので、何だか当たり前みたいなイメージを持ってしまいがちですが、独裁とか民主主義とかいった政治体制と、資本主義とか社会主義などの経済体制はシンクロしているわけではありません。


前回、アメリカの若者に社会主義思想が多いと書きましたが、彼らが望んでいるのは民主的な社会主義、つまり「民主社会主義」です。
これ、聞いたことがある方もいると思いますが・・。要は、民主主義が機能してる社会主義、と考えればいいと思います。
たとえばスウェーデンとか、社会福祉が高度に充実した民主主義国家がそうだとされています。


「あ、スウェーデンね、最初からそう言ってくれればイメージしやすいんだよ・・税金は高いけど福祉は充実してて、幸福度も高いんだよね! なーんだ、独裁政権じゃない社会主義国もあるじゃない!」
なんて、腑に落ちた方もいるかもしれません。ウィキにも大変高い評価が書かれているし、日本でも憧れる人は少なくないでしょう。・・と、言ってる私も、実は以前は憧れていたのですが・・・


でもちょっと待ってください・・前回の考察で、社会主義や共産主義は「なぜか発展しない」という状況を見てきたのでしたね。これは人間の持つ本質的なパターンに関係していると私は思っているので、ちょっと不思議に感じます。
・・と思っていたら、スウェーデンに関するある書物を見つけました。どうやらあの国にはあの国なりのジレンマもあるようです。また後日以降に、必要があれば触れたいと思います(当ブログのテーマに関係しなければ言及しませんが)。



話を戻しましょう。今回は独裁というものについての考察なので、注目したいのは社会主義と民主主義が成立している点。その一方で考えたいのは、社会主義や共産主義だけが独裁を生むわけではないという点です。


その例として典型的なのは全体主義でしょう。国民は国全体の発展のためにあるとされ、個人の意思はそれに抵触しない範囲でしか認められません。まさに独裁を生む土壌そのものみたいな思想ですね。


不思議なことにこの思想って、社会主義や共産主義と、いたって仲が悪いですよね。かつてのナチス・ドイツが台頭した際も、対立政党は共産党でした。もちろんソ連とも敵対してたし、よっぽどウマが合わなかったんでしょうね。

実は私は昔からこれが不思議でしてね・・。失礼だけどどっちも大差ないと・・。

「いや、そりゃ右と左だから、犬猿の仲だろ」とお思いでしょうが・・。

でも、政治思想って、政治思想を作った人たちの観念ですよね・・・。生活に密着した点もあるにはあるけど、私たちから見たら、政治思想がどうであろうと、独裁政権だったらその時点で大差ないですよね。

よく、今の政権の政策に対する不満や批判の声があると、それに反応して思想がどうだのとネットに書きこむ人がいるけど、殆どの人は、右だの左だの考えたこともなくて、その時々で、批判したり賛同したりしてるだけなんじゃないでしょうか。そういうことを好きに言えるのが、今のところ、この国では当たり前になってますけど、この先も当たり前であってほしいと思いますね。






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独裁になる共通したパターンが一つだけある






これまで見てきたとおり、社会主義の独裁国家があるかと思えば、共産主義を敵視する独裁国家がある。かと思えば、民主的な社会主義の国がある。

独裁政権ということに焦点を当てると、どうも政治思想と、政権が独裁的になることの間に、明快な法則があるように思えないですね。



でも、経済学とか社会学を離れて、現実の経緯として、ある法則──法則というか、パターンがあるように思います。



それは、権力者の持つ権力が、一定以上の水準を超えたとき、その権力者たちの手から権力を奪うのは、極めて非常に困難である、ということです。




その困難さがどれほどのものであるか、多くの実例がありますよね。かつての大戦では、何千万人もの犠牲を払い、独裁者の死をもって、ようやく権力を失わせることができたのでしたね。

今も、お隣の二つの大国がともに独裁国家ですし、他にもいくつかありますね。独裁者を権力の座から降ろすのがどれほど困難かという実例が、現状でもいくつもあるわけです。



それでいて、「絶対権力は絶対に滅びる」なんて言葉もあります。「独裁者の末路はみじめだ」という人がいます。実際、歴史を見ると、いったん権力の座から引きずり降ろされた独裁者には、かなり壮絶な運命が待っていますよね。


裁判にかけられて、死刑などの重い刑に処せられることもありますが、もっと壮絶なのは、血祭りにあげられることです。なぶり殺したり、死体を辱めたりすることもありました。こうした目に遭わせるのは、その国の民衆であったりもしますが、敵対する国であることもあります。



それでも彼らは、独裁をやめません。しかも、自国の支配だけで満足するにとどまらず、可能であるなら、他国に侵略して、武力で領土を拡大しようとします。


これは今、現に起きていることですね。信じられないことですが、前世紀で終わったような暴挙が、現実に表れています。

独裁者にとっては、今の時代だからまだいいのです。彼が戦争犯罪を犯していることは、今や世界中の(彼の同類や、洗脳されている人達を除き)人々にとって共通認識となっていますが、仮にその責任を追及するにしても、なぶり殺しにするなんてことはないでしょう。


それでも──かなり大変なことになるリスクがあるわけですね。


考えてみてください。ちょっと私たちの感覚からすると、不思議じゃありませんか?


だってあの国って、日本の何倍もあるほどの国土を有していますよね。独裁者氏はますます権勢を誇り、莫大な富を所有し、不満分子は封殺しています。情報統制はすさまじく厳格で、今でも国民の大半は政府のプロパガンダを信じていると言われます。つまり支持率も非常に高いわけです。もうかなりのご年齢だし、そのままの調子で行けば、少なくともご本人が死ぬまでの間は安泰じゃないかと思うのですが・・。


それなのに、なんだってあんな無体なことをしてまで、さらなる領土拡大をしようとするのでしょう? 失敗すれば、自分が地位を追われる可能性があるのに、ですよ。そりゃ、簡単に占領できると甘く見ていたのかもしれないけど、今はもう容易にはいかないと分かってるわけですよね。


専門家の人達は、色々解説していますよ。この事態に至る下地として、長い経緯があったとは言われていますよね。でも、それでも普通に考えたら不思議です。U国は民主化が進んでいて、仮にNATOに加盟したとしても、R国に攻め入る恐れはまずなかったわけですし。(ちなみにNATOに加盟させないなんて約束はなかったそうですよ。)


NATOと言えば、今回の侵攻を受けて、それまでR国に配慮して中立を保ってきた北欧の国が、にわかに警戒を強めて、加盟する決断をしたらしいですよね。それだって、普通に考えたら予想できたことでしょう。逆効果ではないでしょうかね・・。






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独裁者は、権力のもたらす魔のような恍惚に取りつかれる






でも独裁者氏はそのような思考は持ちません。彼らには共通した心理状態があると思われます。


それは、主にこの二つです。


一つは、自分の権力や、所有したり支配するものを拡大したいという思いに、限界が無い

もう一つは、自分がそうであるためか、自分の権力や、所有・支配するものを、誰かに奪われるのではないかという恐れを、常に抱いている



これはもう、線形波動の極致、つまり暗黒波動領域に、完全にシンクロし、想念が支配されている人間の、典型的な心理状態です。



このような心理状態に陥ってしまう人というのは、霊性のレベルでいうとかなり幼い段階の人ですが、線形波動世界の人々は、そういう幼い段階の人に惹かれる傾向があります。目下の世界で、カリスマ的な指導者の多くがこのタイプなのは、偶然ではありません。

見かけは頼りがいがあり、力強く、また知能も決して低くはないが、霊性レベルが幼い人が、権力を持ちやすい。そんな人物が、ひとたび権力を握った場合──彼らはその権力に、もはや手放しがたいほどの、恍惚を覚えるようです。そして、何があっても手放すまいとします。




それであっても、実際問題として、どんなに頑張ってもそれが不可能な場合もあるでしょう。
ですが、「権力を手放さない」ということが、可能になるほどの権力を、一旦得たら最後、その権力を駆使して、何としても権力の座に居続けようとします。
法律が許さないなら、その法律を変えてしまえばいいし、選挙制度だって骨抜きにしてしまえます。つまり、それが可能になるほどの権力を得れば、それを使わずにはいられなくなるのです。
民の上に君臨し、国民を意のままに動かすことは、彼らにとって、麻薬のように手放しがたい快感となっていると思われます。



これが、波動的見地から見た、独裁国家となる経緯に共通するパターンです。つまり、政治思想、経済体制などといったものとは、ほぼ関係がないと言えます。



彼らは、彼ら自身が暗黒波動と完全に共振してしまっていて、脱却できないでいます。ですから、理性的に考えれば、「なぜ?」と思うような行動をとると思われます。理解しがたいほどの執着、同時に、執着しているものを失うことへの、理解しがたいほどの恐れ・・・あの極度な冷酷さも、この恐れに起因しているのでしょう。


あの独裁者氏が側近と会話する際の映像も印象的です。長いテーブルの奥に座り、相手と相当な距離を置いて話していますよね。あの距離は、やはり恐れから来ているのだろうと思われます。常に警戒しているのでしょうね。


つまり、ご自分のしている行為について、口を極めて正当化してはいても、本当の意味では、本人も正義だとは思っていないのでしょう。もしも心から正義だと信じているなら、あのような極端な情報統制だってしないでしょう。


かつてのナチスもそうでした。独裁者氏は、そもそもホロコーストの責任を追及されたくなくて、命令書などの証拠は一切残さず、部下に’忖度‘させる形をとっていたし、他の幹部たちも、連合軍が攻め入ってくる前に証拠を隠滅しようと必死でした。つまり彼らも、正義を振りかざしながらも、自分たちが何をしているかの自覚はあったのです。


それは彼らもまた、本質的には神の子である、ということの表れでもあるのでしょう。ですが暗黒波動に魅入られた彼らの想念は、わずかながらある心の曙光などかき消してしまうほどに、ネガティブに埋没しており、歯止めが利かないのではないかと思います。






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政権が独裁的となる条件は、主義主張ではなく、臨界点を超えるかどうか






そういった次第で、独裁が、社会主義の国で起きがちだった、というのも、偶然ではないと思います。

生産から利益の分配まで、全て政府が管理するという仕組みです。その後、民主的にやらなければならないという考えから、民主社会主義が生まれたわけですが、それ以前の社会主義ですから、国家が絶大な権力を持つことになったわけです。



ここがポイント、言わば臨界点のようなものです。上述のように、「いったん手放せないでいられるほどの権力を手にしたら、何としても手放さない」というパターンがあるのですから、「手放せないでいられるほどの権力を手にしてしまった」という、ここが臨界点を超えたフェーズであり、分岐点です。

「どうも今の政権は独善的で困る。あの指導者には降りてもらおう」と思ったところで、権力の座から引き降ろせる力を超えた力を、権力者が持ってしまっている以上、うまくいきません。



これは別に、社会主義だから独裁になったのではありません。初期の社会主義が、その性質上、権力者に絶大な権力を与えやすい仕組みだったからです。


共産主義国が現実には存在しないことも、このパターンで説明できます。
そもそも社会主義は、社会が共産主義へと成熟する過程での仕組みとして考えられたものだと言います。ですが共産主義になると、管理する政府はなくなるとされてるのですからね。
つまり「いったん権力を得た人達が、それを手放す」ことになります。しかも社会主義によって得た絶大な権力を、やがては手放すというのです。そんなことが現実に可能だと思うのは、よほどの夢想家でしょう。




お隣の国が、自由経済を取り入れて成功した話をしましたが、それでも独裁体制を維持し続けていますよね。なぜ維持できるのか? それは「いったん、それが可能となる権力を得てしまったから」です。そうなる経緯として、社会主義になったことが起因してはいますが、本質的なことではありません。
これがもし、順序が逆だったら、そうはならなかったと思いますよ。あくまで、独裁国家になってしまったからで、そのあとに社会主義に自由経済を組み入れても、そこは揺るがなかったわけです。
だからこそ、民主主義的社会主義の国も成立しているのです。



げんに、さきほどから例に挙げているナチ党は、社会主義じゃないですよね。
しかも彼らはクーデターや革命で政権を奪取したのではありません。民主的な選挙で選ばれたのです。独裁国となるのは、どんな形で政権を得るのかすら、関係がないのです。



ですからわが国だって、民主主義の国だから独裁国家になる恐れはない、なんてことはないのです。一つの党があまりにも力を持ち、それがある臨界点を超えると、それがどんな党であっても独裁政権になる恐れはあります。

たとえその人達が、最初からそのつもりではなかったとしても、そうなる恐れはあります。いきなりなるとは限らないですよ。気が付くとそうなっていた、ということもあるのです。


ここが、もう一つの見逃せない点なのです。人間、使える力を使わずにいることは、難しいものなのです。






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権力の持つ魔力に抗える人は、権力の地位に留まりにくい






ことほどさように、権力には、魔力のようなものがあるらしく、相当に高潔な人物でないと、それに抗いきれません。しかも、抗いきれるような高潔な人物は、目下の波動環境では、権力の座に就かないか、就いても追い落とされてしまうことが多いようです。



前回触れたKB国にその例があります。革命を経て社会主義体制になるにあたり、立役者となった有名な人物が二人います。その一人が独裁体制を築き、もう一人は政治の中枢から退き、南米で非業の死を遂げました。

その方は勤勉で、そして何より高潔な人物でした。つまり理想的な社会主義を理念に持っていて、その理想通り、自らも実践していたのです。

私は長らく、その方が自分で地位を離れたと思っていたのですが、近しい人々の証言によると、どうもそうではなく、独裁者となったもう一人から、追い落とされたのだという話です。




私はこういうことは、今でも起こりうると思っています。高潔な人が理念を掲げて政権を得ても、その権力が一定のレベルを超えた場合、その人自身、知らず知らず権力の魅力に取りつかれてしまうこともあるし、もしくは周囲に権力指向の人がいれば、その人が権勢をふるうことになる可能性も高いでしょう。






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では非線形の世界ではどうなのか






──さて、何だか救いがないような気持ちになった方もいるかもですが・・。



いったいなぜ、世界はこうも不条理なのか・・経済も政治も、専門家が高度な理論を展開し続けているのに、複雑になるばかりで、いまだ解決しえない数々の問題を抱え続けるのはなぜなのか・・。




光の人であるあなたなら、お分りですよね。それは物質次元だからなのだ、線形波動世界だから起きてることなのだ・・ということが・・。




では非線形世界ではどうなのか──高度な次元世界では、この世界で複雑に絡み合っているもろもろの糸が、いともたやすく解きほぐされてしまうのですが・・



しかしそれは、そういう世界が、今は手の届かない天空にある、夢のような世界ということではありません。あなた自身が、今いる世界を、少しずつ、夢のような世界に変えていく必要があるということです。それは、実現すればするほど、それが確かな現実世界であり、今いる世界が夢であったと知っていく、心の旅でもあります。



仮にそれが、理屈では分かっているとしても、一足飛びに行ける人は少ないでしょう。だからこそこうして、順々に考察することで、物質世界とスピリチュアルとの距離を少しずつ縮めていこうとしているのであり、同時に、あなたが祈りやマントラを忘れず、波動を上げていくこともまた、どうしても必要なのです。




次回以降は、引き続き物質次元の社会も見つつ、徐々にスピリチュアルに目を戻し、線形と非線形の対比に光を当ててまいりましょう。













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