

霊性開発の過程における、事象に対する認識のブレは、暗黒波動の幻惑に起因している。本来、神観と科学とは何ら矛盾しない。本来、私たちのコインに裏も表もない。──物事を正しい角度からとらえることで、本質が見えてくる。霊性レベルを引き下げる周波数を、自分の中から消し去ろう
高貴なるライトワーカー、光の戦士がた、いかがお過ごしでしょうか。
本記事は前の記事からの続きです。お読みでない方は、未読の記事からお読みください。
ここのところ、ネガティブを消し去ることの大事さを語っておりますけど、
これ、本当に大事なこと、というかそれ以上で、アセンションするなら必須のことです。
五井先生も渡辺氏も言っています。アセンションする世界には、一片のネガティブも持っていけません。例外なく、本当に、一ミリも持っていけないのです。
私たちのいるこの物質世界は、色々な波動レベルの人達が一同に会していて、それぞれ、多かれ少なかれネガティブを心の中に持っていても、存在していることができます。
それはこの物質世界が、幻想の世界だから可能なのです。アセンションするということは、私たちが現実の世界に戻ることを意味します。現実の世界では、違う周波数の想念や事物が、同じ世界に存在することができません。卑近な例えとして、TVやラジオの番組でも、一つの番組は一つの周波数で流していますよね。原理としてはそれと同じです。
そのように、今後行く世界は、それぞれの波動レベルに応じて、厳格に分かれます。それぞれが純粋にその周波数の世界になり、物質世界のように、さまざまな周波数が入り混じっていることができません。なのでネガティブは持っていけないのです。
今のうちにすべて手放すのが理想ですが、常に周囲からのネガティブ想念に影響されるこの世界では、かなり困難でしょう。
であっても、あなたの心の中に蓄積させないことはできるし、今まで蓄積してしまったものは、できる限り心から追い出して、お掃除しておくことが大事です。今生だけでなく、沢山の転生で蓄積したものですから、案外、溜まっていると思いますよ。
なぜなら、ネガティブを抱えたまま上昇していくと、その過程でそれを消し去っていくことになるからです。「なんだ、ならいいじゃないか」とお思いでしょうが、この、消し去る過程が、非常に苦痛なのです。
その苦痛が、耐えられる範囲ならいいのですが、抱えているネガティブに比例して苦痛を覚えますので、耐えられる範囲を超えない程度には手放しておく必要があります。
苦痛と一口に言いますが、ネガティブの程度によっては壮絶なものになります。肉体的な苦痛はもちろん、病苦や被災などの、状況的な過酷さになって現れることもあります。
今、何も気づいていない人達が、アセンションのタイムラインから降りてしまうことになるのも、大半はこれが原因となります。あまりに苦痛が大きいと、耐えられなくて降りてしまうのです。
相当に波動の高い方でも、ネガティブに蓋をしたまま抱えてしまっている人は少なくありません。自分はもう十分に波動が高いから大丈夫、と高をくくることなく、折に触れて心の闇を掘り起こし、手放していくことが大事です。
いつも大事なことは、最初に書くべきか、それとも記事の末尾に書くべきか迷うんですが、今回は先に書かせていただきました。
このことは、旧ブログの時代から、折に触れて言ってまいりましたが、
今フォーカスしているのは、そうした個人の問題に加えて、光の人がネガティブを抱えていることが、アセンション全体としても、大いに負の影響を与え、アセンション・タイムラインを損なうという問題です。
ということで、今回も前回までの記事の補足説明を書いていこうと思います。

波動域を集約させる
先日、夢を見ました。私が夢を見る時は、今年の初めに話したような良い夢はごく僅かで、大抵は抵抗波動が処理しきれずに波動が下がった時、つまりタイムラインが低下した時が多いのですが、この時もそうでした。
最近は、前触れもなく、いきなりドカンと大きなものが来ることがあります。‘例の国’が、‘人工衛星’と称する飛翔体を発射した頃と日時が近いので、そのせいかもしれません。
で、かつてはこうした時の夢では、結構酷い世界に行ったりしてきました。底辺というか、ディストピアみたいな感じですね。なんか変な人がいたりしますし。あと、私に好意的な人が全然いなかったりします。
でも今回は、ちょっと違いまして、好意的な人とそうでない人が登場する夢でした。
夢の中で私が絵を描くんですけど。その絵を、ある人、というか、ある団体が、何かで使うポスターだか何だか?で、採用して、5万円で買ってくれました。私の絵を今後も使ってくれるようです。
そうしたら、それを面白くないと思ったらしいある女性が、団体のリーダー格の男性に、文句を言うんです。「こんなさらっと描いた絵が、5万円だなんて」と。
するとリーダー格の男性が、「何を言っているんだ、この絵の価値が分からないのか」と、相手の女性に諭すように言うのです。
私は何も言わず、二人のやり取りを眺めているのですが・・・。
つまり私に好意的な人と、悪意のある人が言い合ってる世界でした。
心が無防備な睡眠時は、幽界に行ったような感じで、波動が低下すれば、そういう世界と共振してしまう、つまりそういう世界に行ってしまいます。物質世界では、少しくらい波動が下がっても即座に世界が変わってしまうことはないけど、夢の中は波動の低下がすぐに現れてしまいます。
これまで、こうした波動の下がった状態の世界で、私に好意的な人はほぼ一切登場しませんでした。
今回のように大きな抵抗波動を受けて下がってしまった状態で行った世界でも、その程度で済んだのは、私が下がりうる波動域が、そこまででとどまったと解釈することにしました。好意的な人の方がリーダー格なのも、ちょっと嬉しかったです。好意的な人の方が、ほんの少しアドバンテージがあるってことですものね。
私たちは当面のところ、複数の周波数レベルの複合体だというお話を、以前しましたが、
波動が下がった時に見る夢は、自分が描き出せる中でも、最低か、それに近い世界ということです。
なので、今まで私に好意的な人が出てこなかったと思うのですが、そうした低い世界でも、好意的な人が現れたということは、私の周波数成分のうち、低い領域が消えてきている、つまり底上げしてきているということかな・・・と思いました。
これは有難いですね。スターシード系は特にそうかもしれませんが、長い転生の間に、周囲の低い波動の影響をさんざん受けてきており(そして今もリアルタイムで受けており)、低い波動に引っ張られがちです。
このため、霊性開発の進捗に応じて波動が高まっている一方で、低い領域がなかなか上がらない、という、両極端な面があります。なので、その低い領域の方が上がってきてくれたのは嬉しく感じました。今後また、下がることがないとは言い切れませんが、上昇と下降を繰り返しながらも、上昇が優勢になっていき、高い域で定着していってくれればと思います。
上述のように私たちは、複数の波動域の集合体なわけですが、アセンションの進行につれ、どこかの時点で、ある波動域に集約してまいります。できる限り高い波動域で集約させたいですからね。
それにしましても、この、高い波動域は順調に上がっているんだけど、低い波動域がなかなか上がらない、つまり底上げができない状態って、私だけでなく、光の人にかなりあるのではないか、と考えています。
先日の記事で、私が「祈りの会」の教えをただなぞるのではなく、私なりのメソッドを編み出し発信しているのは、私自身が随分と回り道をしたから、というお話をいたしましたが、
その「回り道」が、この辺りに起因している面が大きいように感じております。

宗教には霊性開発と人道支援の二つの面がある
これについて説明する前に、前提として、いくつかの点を、もう少しお話ししておきたいと思います。
前回の記事で、宗教について、現会長の捉え方と私のそれは、見解の相違だろう的な話をしました。
でも、あれから考えてみたのですが、これに関して彼女は私と特に違う見解というわけでもない気がしてきました。
実は、地元の寄り合いの主催者さんが、折に触れて、「祈りの会」は宗教というよりNPOだと強調されるのです。聴いてる人も特に反論もせず同調する雰囲気です。それに幹部の方のスローガンのエピソードも、NPOであることを前面に出したい気持ちがおありだったように感じます。
そもそも宗教は人道支援のためのNPO的な役割もあるんですが、でも、ただのNPOじゃなくて、神に意識を向け霊性開発をする、つまり目的として霊性開発と人道支援を併せ持っています。そのうち、霊性の方をあまり前面に出したくないと言いますか。そういう方が、この会には多いのかな、という印象があります。
そんな風に、宗教色をなるべく出すまいとする原因は、何と言っても宗教に対する世間の偏見でしょう。
私はよく思うのですが、かつて宗教が権威を持ち、宗教家が尊敬されていた時代であれば──世界に目を向ければ、現代でもそういう国や人々は少なくないと思いますが──、そうまでしてNPO色を前面に出したいとは思わないんじゃなかろうか・・と。
日本もいにしえの時代では、宗教の道を行くのはある種のステータスでしたからね。今でもいるんですよ、宗教家であることにステータス意識を持っている人は。またこれも話したいと思ってますけど。
ともあれそうした時代だったら、この会でも、むしろ宗教家であることを前面に出そうとする人が、多かったかもしれません。
ともあれ、そうした印象があって前の記事を書いたんですが、
でも現会長に関しては、そう言えばNPOということを強調することって、それほど無かったような気がします。
彼女は関連団体であるNPO(社会的/法的にもNPO)の代表でもあり、その意味で発言がNPO的であることは勿論あります。でも「祈りの会」の講話で私が印象に残っているのは、「印は科学」という話ですね。これは何度か耳にしてきました。
それ考えますと、私とそんなに見解を異にしているわけではなさそうです。

宗教と科学は最初から別分野だったわけではない
前の記事で、科学と宗教が明確にカテゴリー分けされるようになったのは、人類史の中でも最近のことだろうと申しましたが、
それって西欧の国での、教会の権威と関係していたような話を、昔読んだような覚えがあります。大分昔読んだ本で、内容もうろ覚えなのですが・・・。キリスト教会が権威を維持しつつ、科学の発展も妨げないために、つまり住み分けをすることで対立を避けるという、要は「折り合いをつける」ために、分野わけがされたみたいな話だったかと思います。
そもそも、キリスト教が権威を持つようになってからの西欧でも、教会=非科学だったわけではなく、その教えもそれなりに科学だったのです。当時の科学者も大半は神を信じていたようです。
それがだんだん、教会の教えと合わないことが出てきたんですよね。
つまり、キリスト教の教えに沿った見解を示す科学者もいれば、必ずしもそうでない科学者もいたんですね。今で言えば、主流派の科学と反主流の科学みたいな感じでしょうか。
それでも、科学が急速に進歩するまでは、決定的に矛盾するようなこともなかったのでしょう。そんな中、教会の教えとの矛盾が、次第に鮮明になってきたわけです。
真っ先に思い浮かぶのが地動説です。でも、ガリレオ・ガリレイも、教会に盾突こうなんて気はさらさらなく、自分の書いた著書が糾弾されて、かなりビビったようです。何しろ、下手すると投獄されますから当然ですね。
そういえば裁判で、「それでも地球は回っている」と言った、なんて、まことしやかに伝えられてますが、それはのちの創作で、実際は言っていないとも言われています。少なくとも周囲に聞こえるようにはっきり言ったということはなかったようです。
そんな風に書くと、「何だ、もっと気骨のある人かと思ったら、案外だな」と思う人もいるかもですが、
私は、勇気も度胸もごく普通の人間が、当時絶大な権力を持っていた教会の教えとは異なると知りつつも、自分が見出した事実を発信せずにいられなかったという、科学者としての筋の通し方に、むしろ敬意を覚えます。
ともあれ、次第に教会の教えと合わないことが多々出てきた一方、それを抑えきれない空気にもなってきて、それぞれが住み分けをすることで、対立を避けつつ発展を維持できる──という、いわば‘妙案’が、宗教と科学という分野わけだったと思われます。

神を信じることと科学者であることは、何ら矛盾しない
さて、そんなガリレオ・ガリレイですが、無神論者じゃなかったのです。ついでに言えば、ニュートンも神を信じていたそうです。アインシュタインも「神はサイコロを振らない」という言い方してますよね。
今では、「私は科学者だから神を信じていない」とかいう人が普通にいますけど、科学者=無神論者みたいな風潮になったのは、本当にごく最近のことだと思われます。
西欧は特に、キリスト教の影響が強いだけに、宗教を 信じる/信じない が、有神論/無神論 の基準みたいに考える人も多いのかもしれませんが・・・、
上記の天才科学者たちは、無神論か有神論かの基準が、宗教や聖書を信じるかどうかではないわけです。
彼らはつまり、神を信じることと、宗教を信じることは、別の事と考えていたと思われます。なので、神を信じることと、科学者であることは、彼らの中で何ら矛盾しないのです。
私が思うに、現会長が、「印」が宗教ではないとか、科学であると強調するのも、これと似た考えではないかと思います。
それにしても、こんな風に考察したり、言葉にして縷々説明しなければならないのも、宗教と科学が住み分けをするようになったことが元で、いつの間にか、有神論者は科学者ではない、という思考に及んでしまっている人が多数いるせいではないかと思われます。

完全に光となった人のコインに、裏も表もない
さて、もう一つ、前回記事で、現会長は何をどう解釈しても、全く波動が下がらない、という話をいたしました。
前回はまた、「コインに裏表があるがごとく、物事には光と闇があると言わんばかりの暗黒波動」と申しましたが、
お気づきでなかったかもしれませんが、「言わんばかり」というのは、そうだと言いたいわけではありません。「暗黒波動はそう言わんばかりだ」という意味です。
実際には、光と闇という絶対的なものがそれぞれあって対立しているわけではなく、宇宙はただ光があるだけで、単に相対的なだけです。
なので、コインの表裏が光と闇になっているような図式はありません。もしそんな形になっているとしたら、どんなに頑張っても、闇から逃れられないことになりますよね。
でも実際にはそんなことはなく、ネガティブを手放さないうちはそんな形にもなってしまうよ、というだけの、イレギュラーで限定的な状態です。
で、現会長の場合は、仮にコインのようにひっくり返されたとしても、どちらの面も光なのです。両面とも光なので、どう転んでも関係ないのです。つまり、何をどう解釈しようと、どのように表現しようと、彼女自身は全く波動が下がらない、というのは、そういうことです。
冒頭でお話ししたように、光の道を歩んでいる途上にある者は、様々な周波数成分が混じっていて、いずれはある周波数に集約されるわけですが、
彼女はすでにその状態に至っていて、高い周波数で安定しており、なので、些細なことで波動が下がってしまうことがないわけです。
もちろん、この壮絶に低い波動世界では、さまざまな負の影響を受けるので、一時的に少しは下がることはあるかもしれませんが、速やかに元に持ち直せるでしょう。
これはもちろん、五井先生も、生前、肉体に留まっていた頃からそうだったわけですけれども。そうした存在は、この物質地球ではごく僅かでしょう。
一方で、そこへ向かう過程にある私たちは、ライトワーカーと言えど、低い周波数域もまだ残っているため、ともすればそちらに引っ張られてしまうリスクが常にあるわけです。
なので、そうしたリスクがある間は、より注意深く、ネガティブを払拭していく必要があります。
言い換えれば、永遠に注意深くしている必要はないのです。今のこの大変な時期を凌ぐまでの間です。
もちろん、低い周波数と言ったって、もの凄く低くはないですよ。自分の持っている周波数の中で、一番低いところだって、光の人であれば、物質思考の人ほど低くはないですよ。
でも、ネガティブには違いないですよね。
なので、その、一番低いところ、下限も上げていく必要があります。
霊性開発によって、私たちは波動を上げていくのですが、
波動を上げるとは、今持っている周波数の上限を、上に書き換えていくことなんですが、
同時に、下限の、一番低い部分も書き換えて、上げていくことが大事です。
そうすることで、仮にネガティブに引っ張られたとしても、一定以下には下がらなくなり、最終的には五井先生や現会長のように、全く下がらなくなりますからね。
でもそれって、そう簡単じゃないのです。何しろこの物質地球世界の波動にさんざん晒されてきていますからね。それも前世も含めた長い転生でです。影響を受けない方がおかしいのです。
で、ですね。五井先生や現会長のように、全く波動が下がらない方にとっては、私たちに指導するにあたり、ここらへんの指導が一番難しいんじゃないかと、私は思っているのです。
ということで、この辺りについて、もう少し説明したいと思っていますので、続きは次回にゆずります。
(なお、余談ですが、この物質地球に来たばかりの集団スターシード諸氏は、来た時点ではまっさらな状態ですが、ここに来たことで物質地球の波動の洗礼を受け、低い周波数も持ってしまうこともあるでしょう。
集団スターシードと一口に言っても色々で、中にはちょっと物質次元を体験しただけで元の世界に戻る人もいれば、あえて低い周波数を持つことを通して、元居た領域より高い領域へと昇格していくことを目している魂もいると思われます。
それを、今の時点から行なうという点で、この地球で長らく転生を繰り返してきた人たちとは、若干事情が違うかもしれませんが、本質的なメカニズムとしては同様です。)